酒ねこの何気ない日常

こころに移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてみる。平日ほぼ毎日更新(予定)。土日は気が向いたら更新。

2015年9月に読んだ10冊をようやくレビュー

 
先月も10冊本が読めました。村上春樹の再読が3冊あるので、実質7冊かな。個人的にはどれも面白かったけど、割ととがった内容の本が多かったので、万人にオススメの本は無かったかなーという印象。
 
と言うことで、例によって面白い順に並べてみました。
 
 ・職業としての小説家
 ・女子ミステリー マストリード100
 ・聖女の救済
 ・喧嘩の作法
 ・イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」
 ・2時間で丸わかり 会計の基本を学ぶ
 ・小澤征爾さんと、音楽について話をする
 ・海辺のカフカ 上・下
 

 

職業としての小説家 (Switch library)

職業としての小説家 (Switch library)

 

 職業としての小説家は、村上春樹さんが書いた小説家とは何か?というエッセイ本。自分が趣味で書きためていた文章を、翻訳家の柴田さんの雑誌に連載として渡したものをベースとして、加筆修正した内容となってる。ただ全体的にどこかで読んだ内容の文章を再構築した感じがあり、村上春樹のエッセイを全部読んでいるような人(要はオイラのような人)にとっては、若干食い足りない内容ではあるのも事実。なので、諸手を挙げてオススメできないかなーという感じ。まぁ、ファンなら買って損無しの内容だとは思うけれども。あと、小説家という特殊な職業の内容を垣間見えるのも面白いので、村上ファンでなくても楽しめる内容かな、とは思う。

 
女子ミステリー、は大矢博子さんの本。大矢さんといえばミステリ書評サイト「なまもの」を立ち上げていて、膨大な量のミステリを面白おかしく書評しており、日記も抱腹絶倒な内容で、この人、職業書評家になれば良いのにな、とずっと思っていた。ただ、世の中がこの才能を放置しているはずもなく、気がついたら職業書評家になっており、いろんな本の解説を書いたりミステリアンソロジーの編者になったりしている。近年はサイトの更新は殆どないので、個人的にはがっかりしているんだけど。その大矢さんがマストリードシリーズを書くということで、喜び勇んで本を購入。
 
膨大な読書量に裏打ちされた解説は本当に見事な一言。買って良かった、と思う内容ではありました。ただ、個人的に昔の「なまもの」を知っているだけに、何か食い足りなさも残るのも事実。昔の大矢さんの文章は、「自分が好きなものは好き、自分がダメと思うことはダメ」というのをきちんと主張していたんだけど、今回の本はダメな部分が殆ど書いてないので、本全体としてのメリハリが付いてないんだよね。
 
まぁ、マストリードなので、文句を言うと矛盾が出るというのはあるんだけど。あと、好きな作品だけど、ここはこうなってた方がもっと好き、みたいな内容があるともっと良かったなぁ、と思った。あと100冊は多すぎたんじゃないかな、という感じもあった、1冊1冊につかう文章量が足りないが故の食い足りなさがあったというか。50冊にして、1冊の文章量を2倍にしてくれたら、もっと楽しめたと思った。
 
あと、もっと書きたいこともたくさんあるのですが、この一冊だけでものすごい文章量になってるので、この辺りで終了w

 

聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済 (文春文庫)

 

 聖女の救済は、東野圭吾さんのガリレオシリーズ。文章も読ませるし、トリックもほんと完全犯罪に近いので無茶苦茶面白いと思うのだが、なんというか食い足りない感が残る、という不思議な本だった。シリーズものではあるけれども、これ単体でも楽しめます。

 
喧嘩の作法は、ノウハウ本というよりは自伝という内容。破天荒な人生で非常に面白いのだが、これを読んで「喧嘩の作法」が身につく訳ではない感じ。イギリス人アナリスト、も内容は面白いし提言内容もその通りなのですが、日本人としてうまく心に響かない内容だなぁ、と個人的には思った。非常に不思議な感覚に包まれた。2時間で丸わかり会計の基本、は冒頭数ページを読むと2時間では読み終わりませんよ、とか書いてあって肩すかしをくらう。オイラは後輩のために買って読んでみたんだけど、内容は平易に書いてあるので、経理初心者にはオススメ。ベテランは不要かな。
 
小澤征爾さんと、音楽について話をする、は上述の通り村上春樹本の再読。文中に「○○は完璧な音楽だった」という記載があり、「完璧な文章など存在しない」という文章を過去に書いていた村上春樹が「完璧な音楽」という表現を使ったのに非常にグッと来た。あと、今回は初読の時に比べて違う角度で文章が読めた気がする。違う角度が入ったために、より深く本の内容を理解できた、というか。ともあれ無性にマーラーの音楽が聴きたくなってきた。
 
海辺のカフカ村上春樹の再読。相も変わらず面白かったし、上手く言えないけど精神が癒やされる感覚があった。村上春樹の長編って精神を癒やす効果がなんかあるなーと思う。月1冊くらいは再読しても良いかなぁ、と改めて思った。
 
やっぱり本って面白いなぁ、と思った9月でありました。

キングダムはじめました。

 

 

キングダムという漫画がある。秦の始皇帝の話。春秋戦国時代は個人的に非常に好きなの時代だし、小説や漫画もたくさん読んでる。なので、キングダムもいつか読みたいなぁと思っていたのだが、巻数の多さ(現在40巻?)と表紙の絵柄のクセの強さから、ちょっと敬遠していた。ただ世の中的に非常に評判が高いので、とりあえず1巻だけ読んでみるか、とKindleで購入してみたのが運の尽き。

 

気がついたら3連休を使って32巻まで読み終わってました。我ながらアホ過ぎる。

 

まず物語としては個性有る登場人物達が縦横無尽に暴れまくるし、その成長過程も楽しめるものとなっている。また、当初はクセのある絵と思っていたけど、読み始めると全く気にならなくなる。また、ものすごい遠大な伏線をきちんと回収してくれる手腕も見事。あと戦闘シーンの迫力は圧巻の一言。一騎打ちのシーンやら、武将達が倒れるシーンがまた印象的。16巻のあのシーンは今まで読んできた数多の漫画の中でも屈指のシーンだなぁ、と思った。なんでこの物語を早く読まなかったのか、と軽く後悔したくらいに。

 

ただ絶賛ばかりではなく不満もあるのも事実。物語の進み方がとにかく遅いのよ。冗長なシーンが多いのも気になるというか。要は同じ事の繰り返しみたいなシーンが散見されるんだよね。まぁ、これはオイラが一気に読んだ弊害だとは思うんだけど。

 

ともあれ、このあとの史実の出来事を考えるに、このペースで全部の物語を書ききろうとすると100巻は軽く必要だぞ、と軽く頭がクラクラする。

 

あと、史実でそれほど有名じゃない人にスポットライトが妙に当たるのも気になる。まぁ、これは歴史解釈の違いと言うことで容認できる部分ではあるけどね。

 

まぁ、上記不満はあるものの、出てくる登場人物達の魅力が大きすぎて、読んでいる最中は読む手が止まらない。歴史物が好きな人でかつ、このあと100巻まで読んでも良いぞ、と覚悟がある人には無条件でお勧めします。オイラはまぁ、100巻だろうが150巻だろうが読んでいこうとは思っているけれども。

 

いや、ほんと自分が知らなくて面白い漫画って世の中にはゴロゴロしているなぁと改めて思った今日この頃でありました。

 

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ→梅酒(ロック)

なんとなく頭痛が続いているけど、お酒は美味しく飲めているので良しとしたい。ただ、この頭痛はなんとかしたいなぁ、ほんと。

2015年8月に読んだ5冊を今更レビュー

 

5.6.7月のレビューに引き続き8月に読んだ本をレビュー。こういうレビューもやり始めればサクサク終わるのはいつもの事。やっぱり選択と集中を行う事と、きちんと流れを作ると早いという印象。毎日やる、習慣づけるのは本当に大切だと改めて思うなど。

 

8月に読んだ5冊は以下の通り。例によって面白い順。村上春樹の2冊は海外で編集された短編集の逆輸入版。一部の新作や書き直しはあるものの、ほとんどが再読だったので、新しい本は実質3冊かな。8月は仕事が忙しかったし、体調不良との戦いだったなぁ、と改めて思いだす。

 

 ・日本株はバブルではない 

 ・大丈夫だよ、すべてはうまくいっているからね。

 ・仙台ぐらし

 ・象の消滅

 ・めくらやなぎと眠る女

 

 

 日本株はバブルでない、はファンドマネージャーの藤野さんの本。日本企業はROEが低すぎるが、日本はROEを高める政策を始めて来たので、これから株価があがる、という話。オススメ銘柄もたくさん書いてあるし、読んでみてなるほどね、と思う内容も多かった。ただ、単純にROEを高めるだけでは、弊害もいろいろとあるので、鵜呑みにしてはいけない内容でもあるね。

 

大丈夫だよ、は斉藤一人さんの本+CD。この方の本はたまに読みたくなって買う事が多い。過去に5冊くらい読んだけど、だいたい言っている内容は同じだったりする。自分で自分のエネルギーレベルを高める、周りに振り回されず自分自身を確立する、そして周りのエネルギーレベルを上げるように動けば成功する、みたいな。まぁ、手を変え品を変え、色んな角度で言ってくれるので、読んだり聞いてるだけで自分のエネルギーレベルが上がるという寸法。付属CDはとりあえず毎週聞いてる。聞く癒やしサプリみたいな感じ。

 

仙台ぐらし、は伊坂幸太郎さんのエッセイ。本人も言っているとおり、伊坂さんはエッセイ向きの作家じゃないなぁ、という印象はある。作者が楽しんで書いてないので、読者にも楽しさが伝わらないみたいな感覚がある。ただ、文章は抜群に上手いので、サクサク読めてしまうのはさすが。ファンなら読んでも良いけど、ファン以外にはオススメしないかな。

 

象の消滅とめくらやなぎと眠る女は、村上春樹さんの短編集。海外の編集者が日本で発表されている短編集から再構築して新たな短編集を作っている。一部新作あり。また、村上春樹本人が英語から日本語に再構築した作品もあって面白い。要は日本語→英語→日本語になった文章がある、ということ。村上春樹の短編集は手元にほとんど残してないので、久しぶりに再読できて楽しめた。

 

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8月で読んだ本で、無条件でオススメする本はないなぁ、という印象。まぁ、こんな月もあるよね。

 

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一昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ→蔵の師魂(ロック)

キットカットのスィートポテト味なる商品を見つけたので、芋焼酎とマリアージュ。予想通り美味しかった。体調不良でもお酒が美味しいく感じられるのはありがたい。

 

昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ

仕事が忙しかったので、軽く1本飲んで終わり。週末は美味しいワインでも買って飲みたいなぁ、とそんなことをふと考えた。

2015年7月に読んだ9冊を今更レビュー

一昨日、昨日に引き続き7月に読んだ本をレビュー。10月に入って肌寒くなってきたけど、7月は暑かったなぁ、とか思い出す。

 

7月に読んだ9冊は以下の通り。例によって面白い順に並べました。村上春樹の再読が4冊有るので、新しい本は実質5冊。この5冊については、どれもオススメできますね。しかし、我ながら本に関しては雑食だよなぁ、とか改めて思う。

 

 ・意志力の科学

 ・ポジティブの教科書

 ・スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

 ・1日ひとつだけ、強くなる

 ・男と女のワイン学

 ・もし僕らのことばがウィスキーであったなら

 ・ダンスダンスダンス 上下

 ・雨天炎天

 

WILLPOWER 意志力の科学

WILLPOWER 意志力の科学

 

 

意思力の科学は、どうやったら意思力を上手く使えるのか、が書いてある本。意思力について科学的に分析してあるので、非常に説得力がある内容だったと記憶しているんだけど、肝心の中身については結構脳味噌からこぼれているので、今月か来月に再読したいな、と思ってる。再読して気合いがあれば別途レビューします。

 

 

ポジティブの教科書は武田早雲さんの本。単純にポジティブになると良いよ!という本ではなくて、実生活に基づいた、言うなれば地に足が付いた内容なので非常に読んでいて参考になった。こちらも本の内容を割と忘れているので、今年中には再読したい気分。

 

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

 

 

スクリプトドクターは、三宅隆太さんの本。ライムスター宇多丸さんのラジオ経由で三宅さんの存在(およびスクリプトドクターとは何か)を知ったけど、この方は本当に多彩で話が非常に面白い。もちろん本も超絶面白かった。どうやったら良い脚本が出来るのか、という内容かと思いきや、どうやったら良い物語が紡げるのか、という内容が主となっており、物語を書きたいと思っている人は必読の内容だと思った。この続きも本が売れれば執筆予定とのことなので、非常に楽しみ。皆さんも買ってください(笑)

 

1日ひとつだけ、は格闘ゲーム好きなら知らない人が居ないと言われるウメハラさんが書いた本。この人の書いた本はこの本を含めて3冊読んでいるけど、どれも一般の社会人が読んでも非常に参考になる内容。ゲーム好きな社会人なら読んで損無しだと思う本。男と女のワイン学は、ワイン初心者からちょっとワインをかじったことがある程度の人は、読むと非常に参考になるワイン本。初心者はどんなワインを頼めば良いのか?が非常によく分かる本。次にワインを頼むときには参考にしたい。

 

村上春樹の4冊は、改めて読んでも非常に面白かった。ウィスキー本は既に4回くらい再読しているけど、何回読んでも面白いし、何回読んでもアイラ島に行きたくなる。この人の書く文章って独特のリズムがあるので、頭にすっと入ってくるから非常に好き。再読に耐えられる文章強度がある事に加え、再読の度に表情を変えてくるのも素敵。どういう思考ルーチンででこういう文章書いているんだろうな、と感心するばかり。

 

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

 

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ青酎(ロック)

青酎青ヶ島芋焼酎なんだけど、色んな種類がある。昔飲んだものとは別のラベルのを買って飲んでみたけど、この青酎は普通の味でした。前に買った方が美味しかったので、次はそれを確保する予定。体調は相変わらずいまいちだけど、お酒は美味しく飲めているので良しとしたい。

 

ちなみに美味しかったのはこれ。

青ヶ島酒造 青酎 池之沢 芋 35度 700ml
 

 

2015年6月に読んだ14冊を今更レビュー

 

昨日に引き続き、6月に読んだ本をレビュー。もう10月なのに6月の話をしていると頭がぐらぐらするけど、忘れないうちにメモっておこうと思う。

 

6月に読んだ14冊は以下の通り。例によって面白い順に並べてみます。守り人シリーズの再読が8冊有るので、始めて読んだ本は実質6冊という計算。最後の1冊以外はどれも無条件でオススメ出来る。

 

 ・夢の守り人、神の守り人(上下)、蒼路の旅人、天と地の守り人(上中下)、流れゆくもの

 ・運を支配する

 ・トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる

 ・美味しい方程式

 ・ひとりで操体

 ・鯱本

 ・ギャンブルだけで世界6周

 

 

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 さて守り人シリーズですが、一度読んだ物語なのでゆっくり再読しようと思っていたんだけど、あまりに面白すぎて一気に読了。ほんと日本が誇る最高のファンタジー作品だなぁ、と改めて思うなど。なんというか、きちんと文化的考証が出来ているので、世界観に違和感なく浸れるんだよね。ファンタジーが好きで、守り人シリーズが未読の方には問答無用でおすすめ。だまされたと思って1巻だけでも良いので読んでください。一応、1巻は物語が完結しているので、問題なく読めると思う。

 

 

運を支配する (幻冬舎新書)

運を支配する (幻冬舎新書)

 

 運を支配するは、桜井章一さんと藤田晋さんの共著。桜井さんが書いた文章に対して、藤田さんが返歌を書く、という構成。桜井さんの本は過去に何冊も読んでおり、過去にどこかで聞いた事がある内容が多かったなぁ、という印象はあるけど、そこに藤田さんの文章が挟まることで、視点が二つになり立体感が生まれる印象がある。運に対して興味がある人は、一読の価値あり。

 

トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる

トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる

 

 トマトが切れれば、は飲食店を繁盛させるにはどうしたら良いか、ということが書いてある本。この内容で店を作れば流行る店が出来るなぁ、と思ったり。居酒屋経営に興味がある人は、読むと良いと思う。個人的に居酒屋向けの中小企業診断をしてみたいな、とか思っているので、その際には使ってみたい内容だな、と思ったり。

 

残りはざっくりと。美しい方程式は野崎さんの料理本。科学的に書いてあって料理初心者からベテランまで参考になる内容だと思う。最近、料理はあまりやってないんだけど、料理本を読むのは非常に好きだなぁ、と再認識。料理は老後の趣味にしようかな、と今から思ってる。ひとりで操体は、操体に関して書いてある本。この本よりも西本さんの3分間操体本の方がおすすめかな。鯱本は、チームしゃちほこというアイドルに関する本。ファン以外はおすすめ出来ないけど、個人的には例の脱隊騒動の顛末が書いてあって結構面白かった。

 

最後の1冊はブログを書籍化したらしく、内容が重複していたり、まとまりがない構成で読みにくく、かつギャンブルの要諦については最後に申し訳なさ程度に書いてあるだけなので、色んな意味で食い足りない内容。旅行記として読めば楽しめるけど、ギャンブルの要諦を知りたいと思って読んでいたので、肩すかしでした。

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツバローログラッパ

昨日はバローロをスペインのワインと勘違いしていたが、イタリアのワインでした。ダメすぎ。ワインの知識も使わないとドンドン忘れるね。というか、グラッパ自体がイタリアのお酒と言うことも忘れてた。二重にダメじゃんw ともあれ、昔購入して美味しかったので、再び購入したんだけどやっぱり美味しかった。若干、値段は高い(数千円?)けどおすすめですね。


ちなみにグラッパというのは葡萄の絞りカスから作るブランデーの事。バローロはイタリアの有名ワインなので、その美味しいワインの絞りカスから作る美味しいブランデーという訳。

2015年5月に読んだ10冊を今更レビュー

読んだ本の内容を毎月単位でレビューしたいと思っているんだけど、過去の分がなかなか対応出来ない。もう10月だというのに5~9月のレビューが出来てない体たらく。まぁ、あまりため込んでいると今年が終わってしまいそうなので、シンプルな形でレビューをしちゃおうと思う。

 

5月に読んだ10冊は以下の通り。面白い順に並べてみます。5月に読んだ本はいずれも面白かったので、どれもおすすめですが、上の三つは本当に読んで良かったと思わせる3冊でした。

 

・データの見えざる手

・藝人春秋

・正直

太宰治の辞書

小林カツ代のお料理入門

精霊の守り人(再読)

・闇の守り人(再読)

フットボールサミット(エスパルス

・サッカーは「システム」では勝てない

・儲かる会社、つぶれる会社の法則

 

 データの見えざる手は、ウェアラブルデバイスを身につけることで、人の思わぬ習性が分かると同時に、どうやると自分(および周りの人)を上手く動かすことが出来るのか、が書いてある本。Apple Watchにこの本に書いてあるノウハウに即したアプリがあれば、ずいぶん自分の行動が変わるのになぁ、と思ったりした。ともあれ、2.3年以内に、自分を気持ちよく動かしてくれるウェアラブルデバイスが発売されるんだろうなぁ、と思う。これからの時代を生きるためには必読の本だなぁ、と思った。

 

藝人春秋 (文春文庫)

藝人春秋 (文春文庫)

 

 藝人春秋は、水道橋博士による芸人に対するノンフィクション。水道橋博士の本は始めて読んだけど、この人は超絶に頭良いなぁ、という印象。記憶力、分析力、構成力が半端ないというか。目次眺めて、目次の芸人に興味があるなら買って損無し。非常に読み応えがある割に、あっという間に読み終わってしまった。

 

正直

正直

 

 正直は松浦弥太郎さんの本。この人の本は5冊目くらいだけど、まぁ、色んな事を赤裸々にそして誠実に書いてあるな、と感心しきり。この人が身を切って得た体験を包み隠さず見せてくれるので、人生の指針として非常に参考になる。身の回りにメンターを求めるのも大切だけど、こういう本を読んで自分の行動を調整するのも必要だよな、思ったりした。

 

太宰治の辞書は、北村薫さんの「円紫師匠と私」シリーズ。発行も久しぶりなら、本の中の時代も移り変わっているという構成。ファンなら読んでも良いとは思うけど、学術書(太宰治分析)に近い内容なので、個人的には初期作品の方が好みだなぁ。小林カツ代さんは言わずと知れた料理研究家。なんとなく、読みたくなって購入。読んでいて料理がやりたくなる本。精霊と闇は、上橋菜穂子さんの守り人シリーズ。再読は始めてなんだけど、非常に楽しめた。この人の物語はストーリーがシンプルだけど、会話劇や文化描写がメイン、だと思っている。ストーリーは割と全部覚えていたけど、細かい展開はすっかり忘れていて非常に楽しめた。ファンタジー好きなら、守り人シリーズは読んで損無しだ、と改めて思うなど。

 

残り3冊は特に言及することもなく。まぁ、何にせよ来年は回る地方が増えそうな予感。これはこれで楽しみたい。

 

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ→ グレンリベット12年×2

久しぶりにウィスキー飲んだ。リベットは非常に飲みやすいウィスキーでゆるゆる飲むには好きなお酒。アイラも良いけど、たまにはスペイサイドも良いなぁ、と思ったり。

 

フレンズ見終わりました。

レンタルビデオの時代から見続けていたフレンズという海外ドラマがあるんだけど、先日ようやく視聴完了。10シーズンあるので、見終わるのに無茶苦茶時間がかかった。途中、見てない時期もあったけど、折角なら全部見るか、と思って近年はDVDレンタルを細々と続けていた。10年以上かけて全部見た感じかなぁ。長かった。。。

 

フレンズは6人の友人達が織りなす(基本的には)一話完結のアメリカのコメディドラマ。超有名作品だと思うので今更ストーリーについてオイラが何をいう事も無いんだけども、まぁ、毎回毎回良くここまでドラマを作れるなぁ、と感心しきりでした。最後はまぁ、こういうオチかなぁ、と思っていたところに着地したので一応満足だったけど、物足りない終わり方だったな、と思ったのも事実。もうちょっとひねりのきいた面白い着地があった気がするので。

 

ともあれ、アメリカのドラマシリーズを全部見終わったのは、ギャラクティカに続いて2作品目。割と達成感はあるなぁ、という印象。しばらく休んだ後に、別のドラマシリーズも見ようかなぁ、と思ったりもしている。

 

 

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最近、やりかけの事を積極的に終わらせようとしている。未読の本とかiPhoneアプリを断捨離したりとか。ペンディングな事が進むと、生活全体が徐々に良い方向に進んでいるなぁ、と感じる。

 

やりかけの事は精神を蝕むなぁ、と改めて思ったり。年内にかけて身の回りの整理をしていこうと思った。これからは、なるべくペンディングな事を減らしていって、シンプルに生きていきたいな、と思う。

 

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツのみ。

最近、残業が続いているので、お酒は一本で終了。これくらいの方が体的には良いのかもなぁ、とか思ったりもする今日この頃。