酒ねこの何気ない日常

こころに移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてみる。平日ほぼ毎日更新(予定)。土日は気が向いたら更新。

日刊酒ねこ179

 

 

銀二貫、読み終わった。

 

 

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

 

 

大阪の寒天商人の話。毎日一章ずつコツコツと読んでいたんだけど、昨晩は大詰めに来て読んでいる手が止まらず結果寝不足。寝不足だけど悔い無し。そんな作品でした。

銀二貫の貨幣価値はどれくらいなんだろう?と思ったりもするが、いろいろとネットで見てみる限りは500万ー1千万円くらいの価値だと思えば間違いなさそう。

この銀二貫が回り回って何度も出てくるんだけど、その使い方が本当に見事。最初の銀二貫の行方が後になって分かる件(くだり)とか、なんというかこうやって話をつなげてくるか、と作者の手腕に驚いた。というか、単純に「おおおおお」と感激した。こうくるか、と。

終盤における主人公の苦闘の場面なんだけど、正直「なんでもっと早く気がつかないの?」とか思ったりもしてしまった。でも、人の既成概念(思い込み)というのは簡単に変わらないし、こういうのも実人生でもあるよなーと思ったりした。やり方が分からないが故に、無駄な数年を過ごしてしまうというのも良くある話というか。

ともあれ、ラストの読後感が本当にすばらしい。なんども苦難を乗り越える大阪商人のたくましさも本当にすごい。良い本読んだなー。

全然似てないけど、十二国記を読み終わったときと似たテイストな気がした。登場人物が受ける境遇があまりに苛烈なので、諸手を挙げてはオススメ出来ないけど、十二国記を楽しめた人には楽しめると思う。

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ→芋焼酎(三岳・原酒)

三岳の原酒は飲みきった。原酒三岳は非常に美味しかったんだけど、通常版三岳の方がより美味しかったなーという印象。さて次のスピリッツ(蒸留酒)は何にしようかな。そろそろラムも良いかもなーとか思ってる。

 

そうそう、土曜の晩に氷結ストロング(ゆず)を飲んだのだが、通常の氷結(ゆず)より美味しかった。なんというかアルコール度数が高い方がゆずの風味とあっている気がする。氷結シリーズは本当に完成度高いよなーと思う。安い割に美味しいというか。