酒ねこの何気ない日常

こころに移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてみる。平日ほぼ毎日更新(予定)。土日は気が向いたら更新。

ザッケローニ通訳本が非常に興味深い件

ここ数日ようやく冬本番というような寒さが続いている。冬らしくて良いと思う反面、早く暖かくなって欲しいな、とも思う。あと季候の変動が激しすぎて体が不調気味。昔のように徐々に寒くなってきて寒さが続き、徐々に暖かくなって春の息吹を感じる、なんて時代は終わってしまったんだろうな、とちょっと寂しく思う。

 

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さてザッケローニの通訳本(通訳日記)をユルユルと読み進めて90%くらいまでは読み進む。いよいよワールドカップ本番に入ってきた。選手と監督が何度も話し合いをしているシーンがでてきて非常に印象深い。監督の立場からすると「自分が指導している戦略を徹底してないから結果が出てない」と思っているし、選手の立場からは「監督の戦略でうまくいかない部分があるので結果が出てない」と思ってる。このせめぎ合いが非常に面白いというか、もどかしいというか、もやもやする。個人的にはこの展開を監督目線で見ているらしく「選手が監督の戦術の意図を深いレベルで理解できてないが故に、戦術を試合で徹底できてないのでは」と(短絡的に)思ってしまう。

 

また、良い意味で日本人はまじめなので監督の言うことを徹底しすぎる傾向もあるよな、と思う。ザッケローニ監督は、「全体の枠組みはあるし基本ルールもある。その骨格をベースにしてサッカーを組み立てる」と思ってるし、選手は「監督の枠組みを必要以上に意識するが故に、窮屈さを感じてしまう。」みたいな。たぶん、欧米の選手だと枠組みを言い過ぎるくらいがちょうど良いんだけど、日本人選手には枠組みを言い過ぎちゃうと逆効果になっちゃうんだろうな、と思ったりも。

 

あと、選手一人一人の温度差の違いも全体のバランスを壊す一つの要因になるんだな、というのも感じた。監督の意図をくみ取って動ける選手も居れば、監督の意図を部分的に無視して、自分のやりたいサッカーをしてしまう選手も居る、と。たしかに、こうなってしまうとチームとしては機能しなくなるよな、と思う。

 

なんにせよ、代表監督という仕事はクラブチームのように固定したメンバーで戦うわけでは無いので選手選考からトレーニングまで普遍的な正解はないし、代表選手は変則的な日程や時差、移動、クラブとは違う戦術を行う等のストレスとも闘わなくてはいけない。それに加えてけが人が出てしまうなどの不確定要素が非常に多い中、理想的に行くことってなかなか、難しいんだろうな、とは思った。自分が思う以上に、代表というのは過酷な世界だというのを痛切に感じた。

 

残り10%くらいだけれども楽しんで読み進めたいな、と思った。しかし、ここまで書いちゃって良いんだろうか、という思いは残るなぁ。色んな意味で。

通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)

通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)

 

 

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昨日の酒ねこ:プレミアムモルツ芋焼酎(ロック)×2→ブランデー

2杯で飲み終わるつもりが、どうしてこうなった。。。

ちょっと自制心みたいなものが壊れている気がするので、立て直していきたいなと思う。