アイラモルトに氷を入れて良いのか問題、について考える。
バーでアイラモルトの水割り(氷入り)を注文するのはありか問題、について漠然と考えている。ちなみにアイラモルトってのはスコットランドにあるアイラ島で作っている、シングルモルトウイスキーの事ね。(シングルモルトについては長くなるので割愛しますね。)
個人的に思う事は
・アイラモルトは香り成分が他のシングルモルトに比べて大きいお酒。
・香りを楽しむお酒に対して、香りが出なくなる氷を入れるというのは暴挙。
・よって、アイラモルトに氷を入れるのは100%無いというのが、オイラの答え。
・ただ、お酒は嗜好品なので、どうやって飲むのも個人の好き勝手じゃないか、とも思う。
ちなみにオイラはバーでアイラモルトを飲むときは、ほぼ間違いなくストレート飲むので、ロックや水割り(氷入り)を頼むことはまずない。ただ先日、バーに一緒に行った人が「アイラの水割りが飲みたい」とのオーダーをして、出てきた水割りに対して「薄い」と言っていたのがちょっと気になったので、上記の事をつらつらと考えていた。
そりゃ、氷入りのアイラ頼めばどうやっても「薄い」味になっちゃうよなぁ、とも思う。ちなみに銘柄はラフロイグでした。一緒に飲んだ人曰く、スモーキングアイラというボトラーズのアイラモルト(中身はほぼラフロイグのカスク)で作った水割りが美味しかったとかいう話なんだけど、それは特殊例だよね。
ちなみに、カスクというのは樽だしのお酒の事で、端的に言うと原酒のようなもの。アルコール度数が濃く、味わいが濃いのが特徴。通常の市販品のウィスキーは複数の樽の原酒を組み合わせた上で、加水して出荷しているので。
確かに、氷に負けないくらいのスモーキーなアイラモルト(アードベッグやラフロイグのカスクなど)を使えば、水割りでも美味しいのは作れそうな気がするけど、なんか邪道な気もしてしまうのが正直なところ。どうせ飲むなら、ストレートで飲んだ方が美味しいじゃん、と思うので。
と、こんなことを悩んでいて、ふと村上春樹のウィスキーエッセイを読んでいたら、「アイラモルトと赤ワインに氷を入れるのはあり得ない」と断言されていたので、我が意を得たり、とか思った。もちろん、これが絶対の正解ではないとは思うけど、嗜好品の飲み方にこれくらいのこだわりがあっても良いよな、とも思う。