酒ねこの何気ない日常

こころに移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてみる。平日ほぼ毎日更新(予定)。土日は気が向いたら更新。

2016年2月に読んだ本をレビューする

 

2月に読んだ本は5冊。体調低下気味であまり本が読めなかった2月でありました。例によって面白い順に並べて上位3冊についてたくさん書きます。

 

 ・武器としての交渉思考

 ・スローライフでいこう(再読)

 ・作家の収支

 ・定本 百鬼夜行

 ・生涯健康脳

 

 

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)

 

 

 武器としての交渉思考は、交渉をするにはどういう思考をすれば良いのか、が書いてある本。相手の利害を考えろとか、第二案(断られたときの代替案)を持って交渉に臨めとか、アンカリングをするのが大事(要は先に自分が持ってきたい所に錨を降ろせば、その範囲で交渉が望める)とか、こういう事をきちんと意識して交渉すると有利な交渉が出来るよな、というのがよく分かる本。

 交渉をせずに人生を生きるのはほぼ不可能なので、ならば交渉を上手く使うことが出来れば人生をより良く生きることが出来るよな、と改めて思ったりもした。

 

 

スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法 (ハヤカワ文庫NF)

スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法 (ハヤカワ文庫NF)

 

 

 スローライフでいこうは、1月に引き続き再読。寝る前の鎮静剤としては最適。詳しい感想については、前エントリの文章をご覧下さい。この手の本を寝る前に読むと安眠できるよなーと改めて思った。寝る前に考えたこと、読んだことが脳味噌に定着しやすいとは言うけど、こういう落ち着いた思想を脳味噌に定着できると人生を幸せに過ごせるようになるな、と思う。

 

 

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

 

 

 作家の収支は、作家の森博嗣さんが自分の収支について赤裸々に書いてある本。そういえば昔は森さんの小説やらエッセイをたくさん読んだなーと思い、久しぶりに森節が読みたくなって買った本。相変わらずの文章の読みやすさと、「ここまで書くんだ!」と驚くくらいに収支に踏み込んだ内容で、非常に面白かった。まぁ、収支とはいっても収入に部分が殆どだったけどね。作家という人の収入が気になる人は読んでみても面白いと思う。

 

百鬼夜行陽も、久しぶりに京極夏彦さんの文章が読みたくて買った本。昔の長編に付随する内容の短編集なんだけど、こういう短編って元ネタが分からないと面白く無いことが多い。昔の長編の内容なんて殆ど覚えてないので、殆どの短編は読み終わっても「ふーん」という感じの読後感しか残らなかった。

 

あと、オイラが読みたいのは登場人物である京極堂の独特の語りや榎さんの奇行だったなーと言うのも再認識出来た。他の人物(脇役)の話を読んでも別に面白くないんだなぁ、というのもよく分かった。京極堂シリーズの最新刊っていつでるのかね。そういえば、漫画のシリーズは姑獲鳥の夏しか読んでないので、他のも読んでみたいな、と思ったり。

 

 生涯健康脳は、まぁ、一言でぶった切るなら「大したことは書いてない」という内容。本屋で立ち読みすればOKな感じ。具体的には、脳にとっては寝た方が良いとか、アルコールが良くないとか、音楽が良いとか、知的好奇心が良いとか、既知の内容が多すぎるという感じ。まったくこの手の本を読んだこと無い人なら楽しめるかも知れないけど、脳について興味があって情報を集めている人に取っては、知的好奇心が満たされず筆者が言うところの生涯健康脳にはとうてい繋がらない内容。

 

 まぁ、面白く無い本を読むことで刺激を受けることもあるなぁ、と逆説的な事も考えた。


 という感じで、2月も(それなりに)読書を楽しめました。3月はたくさん本が読めて、4月、5月は映画やゲームに時間を使って思ったより本が読めないという流れ。まぁ、色んな事をやり過ぎると本は読めないよね。当たり前だけど。