2016年3月に読んだ本をレビューする
3月に読んだ本は(漫画を除いて)7冊。2月よりは読めたけど、例月(10冊/月)よりは読めなかった感じかな。今月読んだ本はどれも面白かった。例によって面白い順に並べて上位3冊についてたくさん書きます。
・Landreaall再読(頭から全部)
・冒険手帳
・男と女のワイン術2
・1回5分体が喜ぶ健康術×2セット
・天冥の標 2冊
・首を整えると脳が体を治しだす
Landreaallは漫画ですが別格に面白いので改めてご紹介。既刊が20冊を超えるシリーズなので、オススメしずらくなっちゃったけど、「王とは何か?」を真正面から考えるファンタジー作品で、非常に読んでいて面白いです。大人が楽しめるファンタジーというか。とりあえず1-3巻で物語が一回閉じているので、ご興味がある方は3巻まで読んでみるのオススメします。作者(おがきちか)さんが書く絵柄は一見シンプルに見えるのですが、表情が非常に豊かで、特に目線で語ってくる事が多いです。あと特筆すべきは皮肉の表情。なんとも言えず味わい深いです。そうそう、タコのスクリーントーンも見所です。
あと、この物語は伏線の張り方が非常に巧みなのもポイントかな。5~10巻くらい前の伏線を平気で拾ってくるのがなんとも言えない味となっている。またいくつもの伏線が複雑に張り巡らされているので、再読すると無類に面白いんです。「ああ、この話の伏線はここから引かれている!」とか、「この意味深なセリフはこういう意味だったのか!」というのが後付けで分かって面白い。定期的に読み直しているんだけど、久しぶりに全巻読み直してみたけど相変わらず面白かった。読む度に面白い発見があるし、こういう再読に耐えうる物語って素敵だなぁ、と思う。このまま末永く続いて欲しいと思う気持ちと、きちんと物語を閉じて欲しいという気持ちの両方があるのが正直な今の気持ち。
冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)
- 作者: 谷口尚規,石川球太
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 文庫
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冒険手帳は大昔に自宅に転がっていた本なんだけど、知らぬ間に無くなっていた。ふとした機会に復刊されている事実を知り、懐かしさも手伝って買ってみた。大災害等が起きたときにどうやって生き抜くのか、を書いてある本なんだけど、現代に生きている上では必要が無いけど、サバイバルには必須な知識が満載で、改めて読み直してみても面白いなぁ、とか思った。あと、昔読んだ内容を意外に覚えていてびっくりした。
ただ、書いてある内容は古く、現在の常識から外れている部分もあるので、鵜呑みにしちゃうとちょっと問題ありだけど、文章の勢いとか挿絵の豊富さとかも手伝ってエンターテイメントとして非常に良く出来てる。
ちなみに似た内容でアップデートされた「新・冒険手帳」というのもあるので、本当にサバイバルしたい人はこちらがオススメ。
男と女のワイン術 2杯め ―グッとくる家飲み編 (日経プレミアシリーズ)
- 作者: 伊藤博之,柴田さなえ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 新書
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男と女のワイン術2は、1が面白かったので買ってみた本。1はお店で飲むワインはこういうのがオススメ、みたいな内容だったと記憶してますが、2は酒店で買うにはこういうワインがオススメという内容で、全く違う切り口で書いてあるので、どちらもワイン好きにはオススメの本です。
あと、本の内容とは全く関係無いんだけど、最近、ローソンで買う数百円台のワインが非常に好み。安いのに昔の1,500円前後レベルのワインの味を出している気がする。コンビニも侮れなくなったなぁ、と本当に思うし、最近店で買うワインのレベルって、昔に比べて高くなったなとも思う。
1回5分体が喜ぶ健康術は都合2回再読。これも非常に面白かった。前著となる3分操体法の本の続巻で、漫画仕立てになっており非常に読みやすい。ただ内容は非常に深く、一度読んだくらいだと理解(というか納得)できないと思う。自分の体で各種健康術を試してみると、なるほど体全体は繋がっているなぁ、というのが実感出来るし、一つ一つの動きも体の一部分を動かすのではなくて、体全体を連動して動かす、という感覚で動かすとより効果的だと思った。
ともあれ、毎日5分動くだけでだいぶ腰痛や肩こりが良くなってきます。それと5分間動くのを忘れた翌日は、肩こりとか腰痛が顔を出してくるので、このノウハウは本当に効果的だな、と思います。腰痛・肩こりに困ってる方は買ってみて損なしの内容。ちなみに西本直さんという方が書いた本ですが、この方はブログが猛烈に面白いので、ブログの方もオススメ。
スカイクロラは森博嗣さんの小説。久しぶりに森さんの小説が読みたくなって読んだけど、独特の文体がなんとも言えない雰囲気を作っており、なるほどこれは面白い切り口の小説だな、と思った。飛行機乗りが主人公のSF(というかファンタジー)。この雰囲気が好きな人は居るだろうし、日本の他の小説にはない雰囲気なので味わってみる価値はあると思う。ただ、個人的には乗り切れなかったな、というのが正直なところ。面白く無い、というのではなくて同調できなかった、というか。
天冥の標シリーズは久しぶりに今月2冊読了。このシリーズは日本最高峰SFだよな、と改めて思う。ただ、展開が良い意味で非常にきついので、面白いSFを読みたいという人にはオススメしますが、万人にはオススメ出来ないです。それと、この作品群は読むのに非常に体力使うので、個人的に休み休み読んでる。まだまだ最新刊までは長い。。。
首を整えると脳が体を治しだす、は体調不良なので読み始めた本だけど、内容は非常に良いと感じた。ただ、上記5分健康術でだいぶ体が整ってきたので、実践はペンディング中。読んで損なしの内容だけど、上記5分健康術の本の方が個人的にはオススメかな。
という感じで、3月は非常に豊作な印象でした。4.5月は映像系やゲームに時間を費やしてしまったので、あまり読書してないです。なにより今やってるゲームが面白すぎて、5月は今日までに2冊しか読んでない体たらく。6月はギアを読書に切り替えて読もうと思うけど、今やってるゲームまだまだ先が長そうなので、読書目標は5冊くらいにしておこうかな、とも思う。